犬猫の血圧はなぜ65mmHgなのか|循環生理と血圧の測り方
麻酔中に「血圧が下がってきました」と言われたとき、どこまで下がったら動くのか。この記事はその線を自分で引けるようにするためのものです。血圧が何の差なのかという定義から始めて、なぜ平均血圧で 70 mmHg 以上を狙うのか、低血圧の原因を式の上に置く考え方、そして4つの測り方とカフの選び方までをつなげます。読み終えるころには、数字の意味と、次に何を確かめるかが同時に出てくるようになります。
血圧とは「高さの差」である
循環の話をするとき、私はいつも山と川の絵を思い浮かべます。
心臓は、血液を高いところへ汲み上げるポンプです。動脈系は山の上流にあたり、圧が高く、同じ距離で見たときの高さの差が大きくなります。だから、流れが速く急峻になります。毛細血管まで来ると網目状に広がって断面積が増えるため、同じ血流量でも流れがゆっくりになります。ゆっくり流れるからこそ、酸素を組織に渡し、二酸化炭素を受け取る時間が生まれます。静脈系は下流の広くゆるやかな川で、入口(毛細血管側)と出口(右心房)の圧の差はごくわずかしかありません。
血圧とは、この高さの差そのものです。 血圧が下がるというのは、上流と下流の高さの差が小さくなるということで、そうなれば当然、水は流れにくくなります。
この「高さの差」という一つのイメージを持っておくと、このあとに出てくる話がすべて同じ絵の上で説明できるようになります。
循環は3つの要素に分けられる
前回の人工呼吸管理の記事では、酸素化と換気を分けて考えました。循環も同じように分解できます。
| 要素 | 関わるもの |
|---|---|
| 酸素化 | ヘモグロビン、SaO2、PaO2、酸素解離曲線 |
| 届ける | 心拍出量 |
| 末梢へ配る | 血圧、血管抵抗、自動調節能 |
酸素をいくら肺で取り込んでも、末梢まで届かなければ意味がありません。本記事が扱うのは3つめ、末梢組織へ配る部分です。
臓器灌流曲線――なぜ70mmHg以上を狙うのか
横軸に平均動脈圧、縦軸に臓器(代表的には脳)への血流量をとると、特徴的なS字カーブが描けます。これを臓器灌流曲線と呼びます。
- 平均血圧がある値より低い領域では、血流量が圧に比例して落ちていく
- ある範囲の中では、圧が変動しても血流量がほぼ一定に保たれる(平坦部)
- さらに高くなると、血流量が急に増えていく
この平坦部をつくっているのが自動調節能です。
用水路の比喩
なぜ平坦になるのか。川の脇に用水路を引いた田んぼを想像してみてください。
田んぼは、必要な量の水だけを引き込みたいわけです。だから用水路の入口にストップコックのようなものを付けておき、水が欲しいときは開け、要らないときは閉めます。本流の水量は刻々と変わりますが、この開閉を絶えず調節することで、田んぼに入ってくる水の量は一定に保たれます。
体の中でこの弁の役目をしているのが、毛細血管の手前にある細動脈の平滑筋です。血管を締めたり緩めたりして、その先へ流れ込む血流量を一定に保っています。
ところが、本流の水が干上がってしまえば、どれだけ弁を全開にしても水は入ってきません。これがカーブの左端――血圧が下がりすぎると自動調節能が破綻する領域です。逆に本流の水量が多すぎれば、閉めても閉めても越えて流れ込んできます。これが右端にあたります。
具体的な数値と、その限界
一般に、脳の自動調節能が働く範囲は平均血圧でおよそ60〜70から140〜150 mmHgと教えられてきました。麻酔中に「血圧は60以上、できれば65以上で保ちましょう」と言われるのは、ほぼこの理論だけに基づいています。
ただし、この曲線には知っておくべき限界が3つあります。
1. 臓器ごとに幅が違う
脳は体にとって最重要の臓器なので、血圧が下がっても血流を守れるようカーブが左に寄っています。一方、消化管や骨格筋のカーブはもっと右にあり、自動調節能の幅も狭くなります。より高い血圧を保たないと、これらの臓器では自動調節能が働きません。
2. 麻酔をかけると崩れる
この曲線は本来、覚醒時のものです。麻酔下では自動調節能が障害されます。ただし揮発性麻酔薬による障害は用量依存性で、1 MAC未満では概ね保たれ、1.5 MACを超えると段階的に失われていきます。プロポフォールは比較的よく自動調節能を保持します。「濃度を下げる」ことに、循環の面からも意味があるということです。
脳外科や脳腫瘍の症例で脳血流を増やしたくないとき、高濃度の揮発性麻酔薬は不利に働きます。加えて脳腫瘍そのものが自動調節能を壊すため、わずかな血圧の変動で血流が大きく振れやすくなります。
3. 曲線そのものが批判を受けている
古典的な自動調節曲線(Lassen 1959)は、各データ点が別々の被験者集団から得られたものを1本の線につないだものです。そのため「広く平坦なプラトー」が個々の患者に当てはまるとは限らない、という批判が近年出ています。Drummondは、正常血圧のヒト成人における自動調節下限の平均はMAP 70mmHgを下回らないとし、個体間のばらつきが大きいと論じています。
皮肉なことに、この批判はむしろ「70以上を狙う」という実践を支持します。古典的には60〜150と教わるものの、近年は下限がもっと高く、しかも個体差が大きいと分かってきました。だから60ぎりぎりどころか65でも足りず、70以上に置く――このように理解しておくと、数字の根拠が一段強くなります。
この曲線の使いにくさ
理論としては面白いのですが、臨床では臓器灌流量そのものを測る方法がありません。それでも他に推定手段がないため、血圧を代理指標として麻酔管理を組み立てているのが現状です。この「代理指標を見ている」という自覚は持っておきたいところです。
血圧を決める式――オームの法則と同じもの
ここは避けて通れません。ただ、正体はオームの法則です。
平均血圧 = 心拍出量 × 血管抵抗
(電圧 = 電流 × 抵抗)
- 心拍出量:1分間に心臓が送り出す血液量(mL/分)
- 血管抵抗:動脈がどれだけのトーン(硬さ)を持っているか
血圧は「動脈が内側からどれくらいの力で押されているか」を測っています。だから、動脈が硬いほど押し返す力が強く血圧は高くなり、中に入ってくる血流量が多いほど血圧は高くなります。
心拍出量はさらに分解できます。
心拍出量 = 1回拍出量 × 心拍数
そして1回拍出量は、心臓目線の3要素で決まります。
| 要素 | 中身 |
|---|---|
| 前負荷 | 拡張末期容積。中の血液量が多いほど心筋が伸ばされ、その分よく収縮する(Frank-Starlingの法則)。増えれば1回拍出量は増える |
| 心収縮力 | 心筋そのものの収縮する力。強いほどよく拍出できる |
| 後負荷 | 収縮期に心室壁の単位面積あたりにかかる力。前方の血管が硬く抵抗が高いと、心臓は頑張らないと送り出せない |
後負荷を「大動脈の抵抗」と単純化せず、壁にかかる応力として押さえておくと、心疾患症例での判断がぶれにくくなります。
低血圧の原因を、式の上に置いてみる
式を覚えることが目的ではありません。低血圧を見たときに、どこが壊れているかを切り分けるための地図として使います。
平均血圧 = 心拍出量 × 血管抵抗 なので、下がる原因は大きく2系統しかありません。
A. 心拍出量が下がっている
心拍出量 = 1回拍出量 × 心拍数 なので、さらに2つに割れます。
- 心拍数の低下(徐脈)――1分間にポンプを100回押すか10回押すかで、送り出せる量は10倍違う
- 1回拍出量の低下――さらに3つ
- 心収縮力の低下(ポンプを押す力が弱い)
- 後負荷の増大・流出路の障害(出口に邪魔なものがいる)
- 前負荷=静脈還流量の低下(ポンプに戻ってくる水が少ない)
B. 血管抵抗が下がっている
動脈はゴムのようなもので、内側から押されれば押し返します。しかしトーンが落ちてブヨブヨのゴムのようになってしまうと、いくら内側から押されても広がるだけで圧に変換されません。血管拡張による低血圧がこれにあたります。
低血圧の症例を前にしたら、「心拍出量か、血管抵抗か」「心拍出量なら心拍数か1回拍出量か」「1回拍出量なら収縮力か、後負荷か、前負荷か」と降りていきます。この順番で考えられるようになると、次の記事で扱う薬の選択が自然に決まります。
低血圧の定義
低血圧とは、臓器灌流曲線でいう「血流量が落ちはじめる領域」のことです。実務上は2つの指標で定義されます。
2020 AAHA麻酔・モニタリングガイドラインでは、
- 収縮期血圧 80〜90 mmHg未満
- 平均血圧 60〜70 mmHg未満
- 拡張期血圧 40 mmHg未満
と、いずれも幅を持たせて示されています。目標帯は70〜100 mmHg。70を切り始めた時点で低血圧域として原因検索と是正に入り(AAHA 2020 は低血圧を MAP 60〜70 未満と定義)、60〜65 はどの状況でも割らせない床です(ACVAA 2025)。講義でよく聞く「60以下が低血圧」は床の話、「65〜70を保つ」は最低限の話で、狙う値そのものは70以上――と整理しておくと、3つの数字が矛盾せずに収まります。
拡張期血圧40mmHg未満は見落とされやすいのですが、冠動脈は拡張期に灌流されるため、心筋への灌流不足を示す第3の閾値として押さえておきましょう。
平均血圧はどう計算されているか
動脈圧波形は拍動するので、収縮期(山の頂点)と拡張期(谷底=血液が入ってくる直前の血管トーンがそのまま表れる点)の間を上下します。この波形の時間平均が平均血圧です。
よく使われる近似式はこれです。
平均血圧 ≒ 拡張期圧 + (収縮期圧 − 拡張期圧)÷ 3
なぜ3分の1なのか。通常の心拍数では、拡張期が心周期の約3分の2、収縮期が約3分の1を占めるためです。時間で重みをつけて平均すると、拡張期側に2、収縮期側に1の比率になります。
ここから重要な系が出ます。頻脈になると拡張期が短縮するため、この近似は崩れます。 心拍数が上がるほど平均血圧は (収縮期+拡張期)÷2 に近づいていきます。頻脈の症例で「計算値と実測値が合わない」と感じたら、この理屈を思い出してください。
猫では平常時の心拍数が140〜220と高く、この近似はそもそも成り立ちにくいのです。 猫で手計算の平均血圧を信用しすぎないほうがよいでしょう。
血圧の測り方――4つの方法
大きく2種類に分かれます。非侵襲的な間欠測定と、侵襲的な連続測定です。
| 方法 | 侵襲 | 測るもの | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| オシロメトリック法 | 非侵襲・間欠 | 平均血圧(収縮期・拡張期は推計) | 最も一般的 |
| 超音波ドップラー法 | 非侵襲・間欠 | 収縮期血圧 | 小型犬・猫で有用 |
| プレチスモグラフィ法 | 非侵襲・間欠 | 収縮期血圧 | SpO2プローブを流用。報告はあるが一般的ではない |
| 観血的動脈圧 | 侵襲・連続 | 実測値(拍動ごと) | 最も正確 |
オシロメトリック法――何を測っているのか
カフを巻いて内圧を上げていきます。収縮期血圧が120mmHgの動物にカフで120以上の圧をかければ、カフより遠位の血流は途絶えます。そこからカフ圧を少しずつ下げていくと、あるところで拍動が現れ、その振動が最大になった点を平均血圧とします。
モニターに出る階段状の波形は、まさにこれを可視化したものです。階段はカフ圧を段階的に下げている様子、各段の山の高さはそのときの拍動の大きさを表します。
重要なのは、この方法で最も信頼できるのは平均血圧だという点です。 収縮期と拡張期は、平均血圧を起点に各社独自のアルゴリズムで推計された値で、機種によって異なります。だから判断は平均血圧で行うのが原則になります。
波形が出る機種を使うときは、次の2点を確認してください。
- 山がベル型をしているか(頂点が尖り、左右がなだらかに落ちる形)
- 山の頂点が平均血圧として表示され、その前後に収縮期・拡張期が来ているか
超音波ドップラー法
プローブの先に超音波の送受信部があり、これを脈の触れる部位(多くは橈骨動脈)にテープで固定します。血流の音を聴きながらカフ圧を下げ、音が再開した点を収縮期血圧とします。
小型犬や猫のように、オシロメトリック法が苦手とする症例で威力を発揮します。
観血的動脈圧
動脈内にカテーテルを留置し、トランスデューサーにつないで膜が押される力を実測します。拍動ごとの連続測定ができ、波形そのものから循環の情報も読めます。
トランスデューサーのゼロ点は右心房の高さに合わせます。 三方活栓を心房と同じ高さに置き、そこを基準としてゼロ校正します。この一手間を省くと、以降の数値がすべて系統的にずれます。
留置部位は、ブラインドなら足背動脈や尾動脈が取りやすいでしょう。静脈留置と同じ感覚で入れられる部位です。ダックスのように耳の長い犬種では、耳介の正中を走る動脈も選択肢になります。超音波ガイド下なら橈骨動脈や正中動脈も狙えます。
カフの3条件――位置・サイズ・巻き方
非侵襲的測定では、位置・サイズ・巻き方の3つが揃わないと、値が高く出たり低く出たりします。ここを外すと、そもそも測っている数字に意味がなくなります。
位置
犬猫で最も正確に測定できるのは、手根近位または足根近位です。
麻酔下の猫でドップラー法と観血的動脈圧を比較した研究(Cerejo 2020)では、前腕遠位1/3(カフ幅/肢周径比 0.31〜0.42)または足根骨近位(同 0.43)に置いた場合にのみACVIMの精度基準を満たしました。合格条件は位置単独ではなくカフ幅との組み合わせである点に注意してください。足根骨遠位はどのカフ幅でも基準を外れ、避けるべき部位とされています。
なお同研究では、どのカフ・どの位置でもドップラー値を平均血圧の代用にはできませんでした(最小のバイアスでも20.8±6.9 mmHg)。ドップラーで得た収縮期血圧を、そのまま平均血圧として読み替えないでください。
測定は可能ですが精度が落ちる部位として、足根遠位・尾・舌があります。取りやすさと精度は別問題です。
サイズ
ACVIMコンセンサス(2018)は、犬猫とも測定部位の周囲長の30〜40%の幅を推奨しています(犬猫を区別していません)。教科書によっては犬約40%・猫約30%と種差をつけるものもありますが、麻酔下猫を検証したCerejo 2020では0.31〜0.43の範囲がいずれも許容されており、約40%を目安に、迷ったら小さすぎるより大きめという運用でよいでしょう。
現場での測り方としては、メーカーがカフに添えている測定ガイド(サイズ選択用の細い帯)を測定部位にくるりと巻けば、適合するカフサイズが読み取れます。測定ガイドが無ければメジャーで周囲長を測り、その40%程度の幅になるカフを選びます。
なお規格上の「カフ幅」は、布地の外寸ではなく内側の空気袋(bladder)の幅を指します。獣医用カフには布が空気袋より広い製品があり、布の端から端で測ると幅を過大に見積もってしまいます。
メーカーによってはインデックスラインが付いており、巻いたときに指定のレンジ内にラインが収まれば適正サイズという設計になっています。インデックスライン付きのカフを使うなら、これに従うのが確実です。
なお、カフが大きすぎると血圧は過小評価され、小さすぎると過大評価される傾向があります。
巻き方
- 強く巻きすぎる → 過小評価(低く出る)。カフ自体にすでに20mmHg分の圧がかかっているようなもので、そこに100の圧をかければ実質120で押していることになります
- 緩く巻きすぎる → 値がばらつく。理屈のうえでは過大評価(高く出る)方向ですが、麻酔下の犬62頭で緩みを0〜15%まで段階的に作った実測では、平均のずれは許容範囲にとどまり、実際に起きたのはばらつきの拡大でした(とくに20 kg以下の収縮期血圧。Pelchat 2025)。「緩い=一律に高く出る」とは言えません
「なんとなく血圧がおかしい」ときに、薬に手を伸ばす前にカフを確認します。経験上、これだけで解決することは少なくありません。
まとめ
血圧は「高さの差」である
- 心臓が血液を高いところへ汲み上げ、その落差で末梢まで流れる
- 血圧が下がるとは、落差が小さくなり流れにくくなること
なぜ70mmHg以上なのか
- 自動調節能が働く範囲に平均血圧を置けば、重要臓器への血流が保たれるという理論
- ただし臓器ごとに幅が違い、麻酔で用量依存性に障害され、曲線そのものも個体差が大きい
- だからこそ、下限そのものである70を最低線として、それ以上に置く
血圧 = 心拍出量 × 血管抵抗
- 心拍出量 = 1回拍出量 × 心拍数
- 1回拍出量 = 前負荷・心収縮力・後負荷で決まる
- 低血圧を見たら、この地図の上でどこが壊れているかを切り分ける
測り方の要点
- オシロメトリック法で信頼できるのは平均血圧。収縮期・拡張期は推計値
- カフは手根近位・足根近位、幅は周囲長の約40%、強すぎず緩すぎず
- 観血的動脈圧ではゼロ点を右心房の高さに
原因の切り分けができたら、次はそれぞれに対して何を使うかです。昇圧薬の使い分けと、原因別の対応については後編で扱います。
動画で見る
本記事の元になった講義を、全編テロップ付きの動画で公開しています。
循環生理と血圧の測り方(Part 1)(36分・全18章)
続編の昇圧薬と低血圧への対応(Part 2)(16分)、および前回の呼吸生理と人工呼吸管理(40分)も同じシリーズです。
参考文献
- Grubb T, Sager J, Gaynor JS, et al. 2020 AAHA Anesthesia and Monitoring Guidelines for Dogs and Cats. J Am Anim Hosp Assoc. 2020;56(2):59–82. doi:10.5326/JAAHA-MS-7055
- Acierno MJ, Brown S, Coleman AE, et al. ACVIM consensus statement: Guidelines for the identification, evaluation, and management of systemic hypertension in dogs and cats. J Vet Intern Med. 2018;32(6):1803–1822. doi:10.1111/jvim.15331
- Cerejo SA, Teixeira-Neto FJ, Garofalo NA, Pimenta EL, Zanuzzo FS, Klein AV. Effects of cuff size and position on the agreement between arterial blood pressure measured by Doppler ultrasound and through a dorsal pedal artery catheter in anesthetized cats. Vet Anaesth Analg. 2020;47(2):191–199. doi:10.1016/j.vaa.2019.11.001
- Drummond JC. Blood Pressure and the Brain: How Low Can You Go? Anesth Analg. 2019;128(4):759–771. doi:10.1213/ANE.0000000000004034
- Brassard P, Labrecque L, Smirl JD, et al. Losing the dogmatic view of cerebral autoregulation. Physiol Rep. 2021;9(15):e14982. doi:10.14814/phy2.14982
- Lassen NA. Cerebral blood flow and oxygen consumption in man. Physiol Rev. 1959;39(2):183–238. doi:10.1152/physrev.1959.39.2.183
- Bailey K, Briley J, Duffee L, et al. ACVAA Small Animal Anesthesia and Sedation Monitoring Guidelines 2025. Vet Anaesth Analg. 2025;52(4):377–385. doi:10.1016/j.vaa.2025.03.015
本記事はPetNapのインターン向け講義「循環生理と血圧モニタリング」の前半を再構成したものです。講義から次の3点を改めています。(1) 平均血圧の近似式(拡張期+脈圧÷3)を、講義中の「三角形の面積を二等分する位置」ではなく、時間加重平均という本来の理由で説明しました。(2) カフ幅を講義中の「40〜50%」から、ACVIMコンセンサスに沿って「30〜40%」に改めました。(3) カフ位置の根拠として挙げた Cerejo 2020 はドップラー法の研究であるため、その旨を明記しました。本稿の参考文献は全件、Crossref でDOIと書誌の一致を確認しています。監修:風間 匠(DVM, MS, DACVAA|米国獣医麻酔疼痛管理専門医)
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